今回は、小説「成瀬は天下を取りに行く」のあらすじについてご紹介しちゃいます!
2004年から、全国の書店員が選ぶ本屋大賞。毎年選ばれる小説は大きな話題を呼んでいますよね!
そんな本屋大賞の2024年度に選ばれたのが、今回ご紹介する「成瀬は天下を取りに行く」なんです!
一体どんなストーリーなのか、そして主人公の成瀬とはどんなキャラクターなのでしょうか?
あらすじと一緒に、キャラクターを徹底的にご紹介しちゃいます!
成瀬は天下を取りに行くのあらすじとは?
【2024年本屋大賞】2/2
2024年本屋大賞ノミネート10作▼
作品名50音順
「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈/新潮社
「放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件」知念実希人/ライツ社
「星を編む」凪良ゆう/講談社
「リカバリー・カバヒコ」青山美智子/光文社
「レーエンデ国物語」多崎礼/講談社 pic.twitter.com/Pk3xGEZGOP— 本屋大賞 (@hontai) April 10, 2024
成瀬は天下を取りに行くのあらすじをご紹介します!
舞台は滋賀県の大津市。
そこに住む成瀬あかりは、成績は優秀ですが少し変わった性格の女の子です。
「夢は200歳まで生きること」と宣言したり、急にお笑いの頂点を目指そうとしてみたり。
幼馴染で親友の島崎は成瀬の突然の言動に、いつも楽しく振り回されています。
この小説は、そんな2人の様々な経験が短編集で描かれているんです!
どれもどんな物語なのでしょうか?
それぞれ簡単にあらすじをご紹介します!
①ありがとう西武大津店
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
中学2年生の成瀬は、突然そんなことを島崎に宣言します。
西武大津店という商業施設が閉店指定しまうまで、毎日西武大津店から生中継するテレビに映るというのです。
宣言通り、毎日地元のローカル番組の後ろに映り続ける成瀬の目的とは?
そして成瀬の宣言は一体どんな結果を迎えるのでしょうか?
②膳所から来ました
成瀬は夏休みが明けると、今度は「島崎、わたしはお笑いの頂点を目指そうと思う」と宣言します。
そして島崎を巻き込み、「膳所(ぜぜ)から来た」ということで漫才コンビ「ゼゼカラ」を結成。
M-1グランプリに出場を決めます。
ゼゼカラという名前を考えたり、お笑いに詳しかったり、島崎が意外とノリノリでM-1に取り組んでいる描写がとっても面白いんです✨
なぜ島崎が成瀬の幼馴染なのかがよく分かるストーリーですね!
③階段は走らない
ここで視点は1年前の大阪で働く稲江敬太に変わります。
敬太は西武大津店の閉店をテレビで知り、吉嶺マサルと共に西武大津店に向かうと小学校の同級生に再会します。
そのことをきっかけに、敬太は地元大津で同窓会を企画します。
そこで吉嶺マサルと小学6年から音信不通となったタクローを探し始めることになります。
何故突然成瀬と全く関係のない敬太に視点が変わったのか、そして敬太は無事タクローと再会することができるのでしょうか?
④線がつながる
成瀬のトンデモ行動は高校でも続きます。
視点は県内屈指の進学校・膳所高校に進学した大貫かえでに移ります。
かえではその学校で、苦手だった中学の同級生・成瀬と同じクラスとなり頭を抱えるのです。
承認欲求が強いかえでは、自分とはある意味真逆の成瀬に決してプラスではない感情を抱いていました。
そんなかえでの心情に心当たりのある人はきっと多いのではないのでしょうか?
⑤レッツゴーミシガン
第五章の視点は、全国高校かるた大会に出場した西浦航一郎になります。
西浦は百人一首の大会で出会った他校の出場者である高校2年になった成瀬とデートの約束を取り付けます。
成瀬は滋賀の有名な琵琶湖を案内すると、クルーズ船『ミシガン』に無料で搭乗させて魅力をアピールします。
クルーズ船の半券がクーポンになるお得な情報やなど、これでもかというほどに滋賀の魅力を成瀬は語ります。
その姿はまるで滋賀の観光大使のようです。
まるで滋賀に行きたくなってしまうようなストーリーになっています!
⑥ときめき江州音頭
この第6章の語り手は、なんと成瀬なんです!
一見秀才で突拍子もない行動をしている成瀬の行動は、彼女に取っては全てが大事なことだということがわかります。
しかしある日、親友である島崎から東京へ引っ越すことを伝えられ、成瀬の行動には初めて迷いが見えました。
別々の高校に進学後も継続していた「ゼゼカラ」の成瀬と島崎は高校3年の夏、地元の「ときめき夏祭り」で司会を務めます。
最後の2人の漫才のシーンは心が熱くなる人も多いのではないのでしょうか?
成瀬は天下を取りに行くのキャラクターをご紹介!
【2024年本屋大賞】
大賞受賞作家、宮島未奈さんのスピーチです!
滋賀の皆さんにも手を降ってる、宮島さん👋
ユニフォームにも注目…!YouTube生配信はこちら▼https://t.co/oAhA6QQqK5#本屋大賞 pic.twitter.com/8BszCw7gXH
— 本屋大賞 (@hontai) April 10, 2024
成瀬は天下を取りに行くのキャラクターをご紹介します!
この小説は、主に2人の女の子の日常を描いています。
小説の題名にも出てくる少し不思議な女の子・成瀬あかり。
そんな成瀬と同じマンションに住む自称凡人・島崎みゆき。
それぞれ一体どんなキャラクターなのでしょうか?
順番に解説していきます!
①成瀬あかり
この小説の主人公の成瀬あかりは、「夢は200歳まで生きること」と宣言してしまう少し変わった女の子です。
成績が優秀であるがゆえになんでもこなしてしまうため、マイペースに生きています。
かつては天才シャボン玉少女としてローカル番組で名を馳せたこともある、やっぱり少し変わった子です。
常に大きな目標を口にしていますが、「日頃から種を蒔いておくことが大事」という考えを持っているので、目標をクリアできなくても落ち込むことはありません。
自分の行動に対して圧倒的な自信を持っている、とても魅力的な女の子ですね✨
②島崎みゆき
そんな成瀬と同じマンションに住んでいる、幼稚園からの幼馴染であるのが島崎みゆきという女の子です。
コミュニケーションがとても高く友人も多い彼女は、成瀬あかりの人生の大半を見てきたと自負していて、成瀬を見守るのが己の務めだと考えているそうです。
一見冷静に見える島崎ですが、急にお笑い芸人を目指すと言った成瀬の突拍子もない行動についていくなど、なかなかの行動力を見せてくれています。
成瀬のようなトンデモ行動の女の子の幼馴染は、やはり少しトンデモ行動の女の子なのかもしれませんね。
成瀬は天下を取りに行くの続編はあるの?
小説「成瀬は天下を取りに行く」の続編はあるのでしょうか?
調べてみたところ、「成瀬は信じた道を行く」という続編が発刊されていました!
今回は島崎の物語を含めた5つのストーリーが含まれています。
成瀬が観光大使になったかのような表紙ですが、今回もたくさんの人たちに影響を与える成瀬の物語が描かれています。
今回は一体どんなトンデモ行動をやらかしてくれるのか、とっても楽しみですね!
まとめ
【2024年本屋大賞】
改めまして…
🎊2024年本屋大賞受賞作は🎊
「成瀬は天下を取りにいく」
宮島未奈(著)
新潮社
に決まりました。
宮島さん、おめでとうございます🎉
お隣の小さな人は、どなた…?#本屋大賞 pic.twitter.com/3q0pBMvHjq— 本屋大賞 (@hontai) April 10, 2024
今回は、「成瀬は信じた道を行く」のあらすじについてご紹介しました!
奇想天外で無敵に思える成瀬も、最後の章では親友と離れてしまうことに動揺してしまうような普通の女の子であることが分かりましたね!
そんな普通の女の子が無敵に見える成瀬の考え方や発言には、きっと心を動かされるのではないのでしょうか?
本屋大賞に選ばれたこの作品を、ぜひ手に取ってみてくださいね!
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