今回は、春休み中の学生におすすめの人気小説を5作品紹介します!
春休みって、ついついのんびりと過ごしてしまいがちですよね。
友達と出かけたり、スマホ以外で文章を読むチャンスがいつも以上に少なくなっていませんか?
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でもせっかくの春休みだし、難しい本は読みたくないなあ
安心してください。
今回ご紹介する小説は、この数年で実写化や話題になった作品ばかりです。
作品名を聞けば、予告を見たことがあるものも多いんじゃないでしょうか?
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確かに、聞いた事ある小説ならちょっと読んでみたいかも…
学生という今のうちに、小説は勉強ではなく、楽しいものだとぜひ知ってほしいです♪
春休みは遊びの期間?
学生の皆さんにおすすめしたい小説をご紹介!
…する前に、春休みって実はとっても気持ちが緩みやすい時期だって知っていますか?
通常の休みと違って、春休みは学年が上がるので、宿題や課題がありません。
もちろん、ここぞとばかりにアルバイトをする人もいるでしょう。
特に学校を卒業する3年生にとっては、学校の友達と遊べる最後のチャンスかもしれません。
そんな学生さんからしてみれば、遊びに忙しくて春休みに小説を読んでる暇なんて、ない!
……と、思い込んでいませんか?
でも、実は小説ってとっても自分のためになるんです!
小説を読む大人はかっこいい
春休み中の学生のみなさんに、小説を読んでほしい理由。
それは学生さんに、本をよく読む大人になってほしいからなんです。
もちろん私が今回オススメするものは、私自身が面白いと思ったものでもあります!
ですが、本は読みたくない!と思う前にちょっと思い出して欲しいんです。
学生の頃に憧れていた大人って、めちゃくちゃカッコ良くないですか?
特に、語彙力のある大人は、同じ年齢でも「大人ってかっけー!」って思います笑
では、語彙力ってどうやって鍛えるのでしょうか?
学校の勉強だけじゃ語彙力は鍛えられない!
語彙力を鍛える方法、それは文字をたくさん読むことです!
ですが、学校の授業のようにつまらない思いをしながら文章を読んでも、頭の中をすり抜けてしまいますよね?
小説のように物語で楽しんで読めるからこそ、言葉や言い回しが頭の中に残りやすいんです。
難しい単語を、普段の生活で使えている自分を想像してみてください。
いま自分が憧れている、理想の大人に近いのではないでしょうか?
時間がある今だからこそ小説を読もう!
小説は春休み中の学生にとって、ほとんど苦にならない勉強法です。
それだけではなく、今まで自分が知らなかった新しい世界を知ることができる絶好のチャンスです!
本を読んでいて、物語の主人公に憧れて好きな仕事を見つけた人って、意外と多いんですよ♪
友達と最後の思い出を作ったり、我慢していたゲームを思い切り楽しむのも、素敵だと思います。
でもたまには本を開いて、のんびりとした時間を過ごすのも良いんじゃないでしょうか?
春休み中の学生に読んでほしいおすすめの小説5選!
春休みの学生さんに読んでほしい小説。選んだのは近年に賞をとった作品ばかりです。
受賞作品の中でも比較的読みやすいものや、映像化している作品を厳選しました。
題名を聞いたことがある作品があれば、ぜひその小説を読んでみてくださいね♪
どの作品が何の賞を受賞したのかも、一緒にご紹介します!
母性/湊かなえ
2022年11月に戸田恵梨香・永野芽郁さん主演で映画化されたばかりの作品です。
ある新聞記事に載せられた、自殺した女子高生の母親の証言が気になる女性教師。
彼女は自身が妊婦であることもあり、母性について考え始めます。
話はそこから、とある母親の手記に変わります。
母親は「母と同じように娘に最大限の愛情を注いだ」と話します。
母親は自分の母が気に入った男と結婚し、自分の母が望むように娘に愛情をかけ、自分の母が望むような娘に育てました。
その姿はまるで、子供が母親に褒めてもらいたい姿と何も変わりません。
そんな母性を持たない母親に育てられた娘は、最大限与えられたはずの愛情を感じておらず、母親に好かれようと必死になるのです。
第45回日本アカデミー賞の受賞作品にノミネートされたこちらの作品
原作者の湊かなえさんが「これが書けたら作家を辞めてもいい」と話していたほどの渾身の作品です。
最後のシーンまで、娘と母親どちらが正しいのか分からない、読んだ人によって感じ方が大きく変わる作品なのではないでしょうか?
かがみの弧城/辻村深月
こちらの作品も、2022年の12月にアニメ映画化され、第45回日本アカデミー賞の受賞作品にノミネートされた、話題の作品です!
主人公は中学一年生の、こころ。
彼女はいじめに遭ってしまったことで不登校になり、そのことを誰にも相談できずにいました。
ある日、こころの部屋にある大きな鏡が光り始め、手を伸ばしたこころは鏡の中に吸い込まれてしまいます。
鏡の中にいたのは狼の面をつけた「オオカミさま」と名乗る女の子と、同い年くらいの少年少女。
そして、まるでおとぎ話に出てくるようなお城がありました。
オオカミさまは戸惑うばかりの少年少女に、このお城のルールを伝えます。
「今日から1年の間に、城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」
その日から、7人の少年少女は、お城の中で鍵を見つける仲間になりました。
こころ達は少しずつ、お互いの事情や願いを知り、心を通わせていきます。
お城がこころの中で居心地のいい場所になっていた時、ある出来事が7人を襲うのですが…。
7人にはとある共通点があるのですが、その共通点にもそれぞれの理由があります。
お互いの事情を理解し励ましあうことで、学校や家とはまた違った新しい居場所を見つけるこころ達。
人とのつながりを大事にしたいと思える作品なので、ぜひ春休み中に読んでみてください♪
新学期に友達に会うのが、楽しみになるはずです!
謎解きはディナーのあとで/東川篤哉
2011年の全国の書店員が選ぶ、本屋大賞に選ばれたこの作品には、代表的なセリフがあります。
「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」
財閥の令嬢であることを隠しながら、刑事を務める宝生麗子の元に訪れた執事・影山。
彼はディナーを楽しみながら、その日担当した事件のことを話す主人に向かって、とても丁寧にそう伝えるのです。
自分に仕えているはずの執事に、言いたい放題言われるお嬢様と、あくまでも完璧に主人に仕えながら毒を吐き続ける執事。
ドラマ化や映画化もされた、テンポ感のある文章は、読んでいてとっても楽しいです!
短編集のように1話完結になっているので、推理小説に慣れていない人でも、楽しく読めると思います♪
優しい死神の飼い方/知念実希人
皆さんは死神という言葉に、どんな印象を持ちますか?
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黒いフードを被った骸骨が大きな鎌を持ってるイメージかな
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それに人間の魂を刈り取る恐ろしい存在だよね
この小説に出てくる死神は、なんと犬です。しかもゴールデン・レトリーバー。
死んだ人間を天国へ送る、いわば案内人のような仕事をしていた死神。
成績がよくないことに言い訳をしてしまったため、人間界に左遷されてしまいます。
犬の姿として人間界に降りた死神は、ホスピスで働く看護師・菜穂に拾われ、レオと名付けられます。
レオはこのホスピスで入院している患者から、「腐臭」を嗅ぎ取りことができます。
腐臭が残ったまま死んでしまった魂は地縛霊になってしまい、天国へ案内することができません。
腐臭を嗅ぎ取った患者の夢の中で患者の未練を解決することで、元の死神に戻れるようレオは奮闘します。
レオは口調こそ偉そうな死神らしさがありますが、どこか抜けていてとても可愛らしいんです♪
人間の未練と向き合いながら菜穂の優しさに触れ、レオは自分の仕事の本来の意味を見つけます。
ラストシーンは思わず目が潤んでしまいますが、ほっこりとした気持ちになれるでしょう。
52ヘルツのクジラたち/町田そのこ
2021年の本屋大賞や様々な番組で特集されたこちらの作品。
電車の中でも広告を見るほどの話題を呼び、表紙を見たことがある人も多いんじゃないでしょうか?
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そもそも、52ヘルツのクジラってなんのことなの?
クジラは本来、15〜25ヘルツの間の周波数でコミュニケーションをとるんですが、世界で一頭だけ、52ヘルツで鳴くクジラがいるんです。
52ヘルツの周波数は、同じクジラであっても聞き取れません。
誰も受け取ってくれる仲間がいない中、広い海の中で鳴き続けるとても孤独なクジラなんです。
本作の主人公・貴湖(きこ)も、そんなクジラのように孤独な人生を送ってきました。
貴湖が訪れた町で出会ったのは、母親からの虐待で「ムシ」と呼ばれている少年でした。
町の人たちからムシの話を聞いた貴湖は、かつて孤独だった頃の自分と少年を重ね、彼を孤独から救うために行動し始めます。
誰にも届かない少年の52ヘルツの声を聞こうと奮闘する貴湖。
ですが貴湖もまた、まだ52ヘルツのクジラのように、孤独から抜け出せていないのでした。
孤独をテーマにしたこの小説は、最後まで読むと題名の印象がガラリと変わります。
普段読まない人でも読みやすいので、ぜひ読んでみてくださいね!
まとめ
今回は、春休み中にの学生さんに読んでほしい小説を5冊おすすめしました!
- 母性
- かがみの弧城
- 謎解きはディナーのあとで
- 優しい死神の飼い方
- 52ヘルツのクジラたち
また、今回紹介した本以外にもおすすめの本を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
新学期や大人になると、今以上に勉強をしなくてはいけないことが、たくさん増えてきます。
なので、本を読む時間は確実に短くなるでしょう。
時間がある今だからこそ、自分にとって大事な1冊を見つけてほしいと思います。
春休みを利用して、ずっと大切にしていたい1冊をぜひ見つけてくださいね♪
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